ドアノブだって怖くない!静電気対策4選
【この記事で分かる事】
- 静電気は主に摩擦で起こる
- 最も身近な静電気の元は、洋服と体の摩擦
- クリーニングで静電気発生は抑えられる
寒さが厳しい冬本番、気になってくるのが静電気です。
ドアノブに触れた時のバチッと刺すようなあの痛みは誰だって嫌ですよね。
実は誰でもできるちょっとした工夫であの恐怖は減らせます。
静電気発生のメカニズムと防ぐ方法を知って、しっかり対策しましょう!
目次
- 1.静電気はどうやって発生する?
- 2.誰でもできる静電気対策4選
- 3.おわりに
静電気はどうやって発生する?
静電気は日常生活の様々なシーンで発生しています。まずは静電気発生の原因をおさらいしてみましょう。
人体や下敷き・セーターなどあらゆる物質がプラスとマイナスの電荷を持っています。摩擦などで物質内の電荷がプラス・マイナスどちらかに偏り、逆の電荷を持つ物質と引き合う事で静電気が発生します。
日常生活の中でもっとも身近な静電気の発生源は洋服の摩擦です。
例えばセーターを着ていると繊維と身体が擦れて電荷の偏りが生まれます。
セーターの袖と袖を擦り合わせてから頭に触ろうとすると髪の毛がくっつきますよね?
これは電荷の偏った繊維と、同じく電荷の偏った髪の毛が近づいて、プラス・マイナスが引き合い静電気が生まれるからなんです。
誰でもできる静電気対策4選
洋服の繊維の種類を揃える
冬場は洋服を重ね着するため、繊維同士の摩擦が増え、静電気が溜まりやすくなります。
実は繊維の種類によって電荷の種類や溜まりやすさが異なります。
マイナス電荷が溜まりやすい繊維なら、近しい特性の繊維同士を組み合わせる事で、静電気の発生が抑えられます。
たとえばウールはプラスの電荷が溜まりやすいので、同じ特性を持つナイロンと組み合わせたり、ウール同士で組み合わせることで、繊維同士の摩擦による電気の発生が抑えられます。
ちなみに人の体はプラスの電荷に偏りやすいので、ポリエステルのようなマイナスの電荷に偏りやすい繊維を冬場に着る時は要注意です!
クリーニング屋の静電気ガード加工で対策
洋服の摩擦が電気を生むということなら、摩擦しても静電気が発生しづらくできれば良いですよね。
そこで、スワローチェーンや一部のクリーニング店では静電気対策のオプションを扱っています。
例えばスワローチェーンの「静電気ガード加工」の場合、繊維を特殊な樹脂でコーティングする事で、繊維同士の摩擦を抑え、電気を発生しづらくする効果があります
静電気を防ぐことで、繊維へのゴミの吸着を防ぐこともできるので、衣類の汚れ対策にもなります。
持続期間は着用頻度に寄りますが、使用頻度が低い洋服であれば1シーズン効果が続く事もあります。
ただし、洗濯やクリーニングをするとコーティングが落ちてしまうので注意が必要です。
静電気対策とクリーニング、意外な組み合わせですが見かけたら一度試してみてはいかがでしょうか?
加湿・保湿する
夏場に静電気で悩む人は多くないでしょう。
夏場に静電気が少ないのは湿度が高いことが要因といわれています。
湿度が高いと摩擦などで電気が発生しても、電気が空気中の水分を伝わり自然に放電されるのです。
逆に湿度が低い冬場は特に体や衣類の繊維に電気が溜まりやすくなります。そのため、乾燥した冬場でもしっかり加湿することで、体や衣類の繊維に溜まった電気を逃がせます。
また、冬場に水分を十分とる事も対策に繋がります。
たっぷり水を飲むと、新陳代謝で身体から目に見えない水蒸気が発生し、これが放電の助けになると言われています。
別の物に触れてから金属に触る
エレベーターのボタンやガソリンスタンドのポンプの近くに「静電気除去シート」があるのを見かけたことはありませんか?
静電気除去シートは触ると電気を手から逃がす効果があります。そのため先にシートに触れてから物に触れることで、静電気による故障や発火を防止する効果が期待されます。
特殊なシートだけではありません。日常生活中にも静電気を逃がすシートに代わるものは多く存在します。たとえば革製品や木の壁や、クロス紙やアスファルトもそうです。
金属のような電気を通しやすいものを触る前に、壁などに触って静電気を逃がしておくことで、バチッとした衝撃を防げます。
電気を通しづらいゴムに触っても電気を逃がす効果が無いのでやめましょう。
おわりに
生活シーンの中で突然降りかかる静電気もしっかり対策すれば発生を減らせます。
急なストレスに見舞われぬように対策を早速試してみてはいかがでしょうか!