楽な毛玉の取り方とは?毛玉の原因と対策
お洋服の毛玉を見て見ぬフリしていませんか?
毛玉が付いた洋服は本来の色艶が損なわれがちです。
どんなにオシャレな洋服でも毛玉だらけになってしまっては台無し。
もしそれがお気に入りの洋服だったらショックを受けてしまいますよね。
今回は毛玉がどのようにできるのか、その原因と予防方法や毛玉の取り方をご紹介します。
目次
- 1.毛玉の根本的な原因は「摩擦」
- 2.毛玉の主な原因と予防方法
- 3.毛玉の取り方
毛玉の根本的な原因は「摩擦」
毛玉は衣類の繊維がホコリを巻き込んだり繊維同士が絡まることでできる毛の塊です。
衣類は使用を重ねるごとに衣服が様々な物に触れたり擦れたりすることで、少しずつ生地が毛羽立ちます。
毛羽立ちは衣類を使用する上でどうしても避けては通れません。
毛玉の主な原因と予防方法
静電気
冒頭でお伝えしたホコリの巻き込みや繊維同士の絡まりの原因のひとつが静電気です。
冬場の乾燥した環境下では、多少の摩擦でも洋服の生地に静電気が溜まりやすくなります。
擦った下敷きと髪の毛が静電気によって引き合うように、電気を帯びた生地は繊維同士で引き合い絡みやすくなったり、ホコリが吸着しやすくなったりします。
そうして繊維やホコリが団子のように絡まり毛玉になってしまうのです。
静電気防止効果のサービスや商品の利用
スワローチェーンや一部のクリーニング店では静電気対策のオプションを扱っています。
例えばスワローチェーンの「静電気ガード加工」の場合、繊維を特殊な樹脂でコーティングする事で、繊維同士の摩擦を抑え、電気を予防する効果があります。
家で洗えないアイテムはクリーニング店に任せてしまうのが早いでしょう。
また自宅で洗濯する際には静電気の防止効果がある柔軟剤やスプレーを使用するのもおすすめです。
静電気については以前の記事でも取り上げているので詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
洗濯
洗濯した後に「こんな毛玉あったっけ…?」と思ったことはありませんか?
実は洗濯が原因で衣類同士の摩擦が増えてしまいます。
さらに洗濯中の落したゴミや繊維が洋服の繊維に絡まり毛玉ができる事があります。
特にウール・カシミヤ・アルパカといった動物性の繊維は、人の髪の毛同様に水に濡れるとキューティクルが開くため、繊維同士がひっかかって絡まりやすくなる傾向があります。
洗濯する際はちょっとした工夫を加える事で繊維のダメージを減らすことが重要です。
洗濯ネットに入れる / 洗濯物を裏返す
洗濯する際に、衣類の表面が触れ合う事を防ぐことで毛玉を予防するだけでなく、繊維のダメージを抑えて衣類の長持ちにも繋がります。
洗濯ネットを使う場合、ネットに洋服を詰め込み過ぎるとネットの中で摩擦が生まれやすくなるため、複数のネットに洋服を少量ずつ入れると良いでしょう。
毛玉の取り方
毛玉取りブラシ
毛玉の取り方として代表的なのがブラシを使う方法です。
毛玉取りブラシで毛玉が付いた生地を当てて優しくなでる事で、毛玉を取り除く事ができます。
ブラッシングする際は強い力を加え過ぎないように注意しましょう。
欠点としては時間がかかりやすい点です。
慣れないうちは毛玉が多いセーター1着に対して1時間以上かかる場合もあります。
また、繊維の種類とブラシの毛の種類にも相性があるため、しっかりこだわると何本もブラシが必要になってきます。
毛玉取り器
自宅でできる最も簡単な毛玉の取り方としては、電動の毛玉取り器があります。
毛玉取り器は安いものだと百円ショップでも手に入ります。
仕組みとしては、小穴の空いた金属板で衣類の表面を抑え、浮き出た毛玉だけ内部の刃で切り取っていきます。
簡単な一方で、生地の表面をカットしていくため、力加減や使用箇所を誤ると生地の一部だけ薄くなり風合いが変わってしまうといったリスクが伴います。
毛玉取りをプロに任せる
スワローチェーンを含めた一部クリーニング店や、洋服のお直し屋では毛玉取りサービスを扱っている場合があります。
自宅で毛玉を取る場合、繊維にダメージを与えない力加減のような慣れや技術が必要になってきます。
普段から洋服を扱っており、生地の特徴や扱いを熟知するプロに任せてしまうのが、もっとも楽で安全と言えます。
まとめ
毛玉の主な原因は着用時や洗濯時の摩擦です。
毛玉の取り方はいくつかありますが、慣れが必要で意外と時間がかかります。
手をかけるほど愛着が沸くでしょうし、お気に入りの洋服には良いのかもしれません。
面倒に感じる場合はお近くのクリーニング屋か洋服お直し屋にご相談ください。